寒河江川
え〜、今日も寒河江川。
まず、キャンプ場前から入ってみた。川の直ぐ脇の駐車場まで入れ利便性がいいからか、はたまた実績があるのか、訪れる釣り人が多い。中でもフライの方が多いようだ。肝心の釣果だが、瀬がメインでルアーで狙うにはやや不向きか。反応もないので場所を上流側に移す。
少し上流側に走ったところにある、萓野吊り橋から入渓する。橋の直ぐ下にある堰堤の下流域で釣る。ここは水量もあり如何にも出そうである。
そして数投目に出ました。24〜5cmのヤマメ。やたらと元気で最後まで楽しませてくれた。
ところで、なにげに石積み護岸かと見過ごすところでしたが、良く見ると人口石。最近は自然に優しい風の施行が成されるのか。景観としては悪くないと思う。
大倉川 福島裏磐梯
今日は大倉川。裏磐梯 秋元湖に注ぐ大倉川は、ルアー・フライ専用区域が設けられている、開けた川だ。ルアーを使用する者には優しい川で、キープも可能。遊魚券はR115沿い、レイクラインに向かう分岐点のドライブイン高森で購入できる。その先には販売所はないと思われ、ここで購入し忘れると大きく戻らなければならない。レイクラインに向かう途中にある新大倉川橋のたもとから車で降りられ、上下流共に川の脇に道路が切られており入渓は非常に容易だ。
春に来た時には、雪代で最上流部以外は釣りにならなかったが、流石に水量も減っていた。堰堤が幾重にも連なり、堰堤直下の流れ筋が深く抉れプールとなっている。今の水量でルアー狙いならここを狙うのがいいようだ。
20〜25cmのヤマメが5匹、30分に1匹のペースで上がり、楽しませて頂いた。
ルアー:MIU レッド・ピンクベリー/ゴールド、同 イエロー・ピンクベリー/シルバー、同 紫・ピンク/ゴールド
阿武隈川
2度目の阿武隈川。実は支流の堀川(ほっかわ)に来たのだが、大いに迷った揚げ句辿り着いたのは、実に人工的に公園整備された市民の憩いの場所そのもの。ここでルアーを投げていたら、狭い川幅に対して両岸の遊歩道を散歩する人々から、白い目で見られるに違いない。しかし立看板には投網の使用禁止とある。・・・釣りはいいらしい。
ガイドには、どこからでも入渓らくらくとあったが、確かにそうだが。小心者の私は好奇の視線に耐えられないので退散。その上流も見てみたが、護岸された普通の里川。しかし葦が繁殖して川幅が狭くなっており、ルアーで狙うにはストレスが溜まりそうだ。少しでも投げられる場所は無いかとさ迷ったが、ここは諦め前回のリベンジも兼ね、阿武隈川へ行くことにする。
今回もキャンプ場からの入渓。既に時計は正午を大きく回っている。残った時間もさほどなく、速いテンポで釣り上がる。途中、餌釣りの人と入れ違う。やはりこの辺ではメジャーな場所なのか、特にここは入渓しやすいので荒れやすいのだろう。アタリもチェイスもない。前回は低気圧の性かと思ったが、どうやら違うらしい。
そして遡って堰堤まで行くと辺りは幻想的なムードに包まれた。何かが違う空気に期待できそうな予感がひしひしと。
予感通り、良型ヤマメが溜まっていた。立て続けに3匹ヒット。
しかしその後は沈黙した。悠々と定位し、流下する餌を狙う姿は見えるが、ルアーに反応する様子は全くない。もういいだろうといった雰囲気が感じられた。
ルアー:MIU レッド、ピンクべりー/金
寒河江川
休み最後の今日、家の片付けでも思っていたのだが、鱒の顔が見たくなった途端、いてもたってもいられなくなり出掛けてしまう。しかもどうせなら魚影の濃い寒河江川でと。そんなことなので到着したのは午前11時過ぎ。朝マヅメどころか午前のいい時間をも過ぎ去ってのスタートだ。いつものこととは言え・・。
寒河江川は6月に来ているが、上流域にしか入っておらず寒河江川の全体像は正直よくわからない。それで今回は中流域をじっくり攻めることに。ニッ掛橋から根小川橋までの主なアリアはキャッチ&リリース区間。川は県道に沿って流れ、護岸側面には入退渓しやすいよう足場まである。魚影は濃く、この時期にしては珍しく魚が定位している姿も見ることができる。フィッシャーマンにとっては正に至れり尽せり。もっともホイホイと釣れるかというと、そんなことは決してない訳で・・。
朝日山の家さん前の上島橋周辺から入渓する。ポイントポイントには、このような梯子が設置してあるので楽に入退渓できるのは嬉しい。
上島橋から釣り上がると、アタリとチェイスが時折り見られる。この時期、まったく反応が無い川も多いが、やはり反応があると燃えるもの。キャッチ&リリースの成果なんだろうな。支流からの流れと合わせ水量は多いが、ボサ等はないので真夏の真昼間は辛い。なかなかフッキングまでには至らない。
支流大井沢川の流れ込みの下にある、堰堤のプールで大物の期待を込めてフルキャスト。一投入魂である。しかし全く反応無し。もう絶対出るべき処なのに、どういうことだ。トロ場ではきっちり通していけば、それ以上投げても出ることはほとんど無い。諦めて少し上流側の支流流れ込みから深場に至る筋を狙ってスプーンを通すと、ゴン。思わず大きく煽ってフッキングさせた途端、ドラグが鳴りだす。管理釣り場以外ではドラグは締めているので慌てて調整、と言うか緩める。すると鳴る鳴るドラグ。暫しやり取りの後上がってきたのは40cm弱のニジマス。昨日からニジマスを見るなあ。渓流で釣ったのは2匹目。しかし元気に楽しませてくれたので、やさしくリリース。
十分楽しませてくれた川を退渓し、川に沿ったダートを車まで歩いて戻る。道端にカエデの苗が植えられ、程よく手入れされた道を歩いていると何とも嬉しくなってきた。手が入った自然というのは本来の自然ではないのかもしれない。手の入らない渓谷が本来の自然の姿なのだ。しかし里川、里山は人と自然の係わりの中で培われた共存の姿。私がほっとするのは里川の方だ。
ルアー:ゴールドラッシュ ゴールド/レッドアワビ
小屋の沢 宮城県
夏季休暇もいよいよ明日で最後。今日からカミさんも仕事、朝から釣りに行きます。今日は小屋の沢、釜房湖に注ぐ北川の支流。以前より、山形自動車道 古関PAを過ぎた辺りで見える清流を美しく思っていた。ガイドブックによるとイブニング狙いとかよさそうである。笹谷ICからR286を川崎方面に4km程行った辺りでアクセスもいい。
まず北川本流との合流点から少し上流にある大堰提に向かう。ここのプールは広くフライでは狙いきれないとのこと、ならばルアーで爆釣!と言うまったく都合のいい考えでのこと。しかし、これから起こる恐怖を想像する事はできない。
大堰提の直ぐ上にある駐車スペースに車を止める。すると車の窓ガラスに突っ込んでくる何かが。しかも数が増えてくる。 アブ、8月お盆の頃に大量発生するとは聞いていたがホントですね。何とかアブの猛追を避けて川に出る。と、想像よりはるかに水量が少なく、中州まで地続き状態。堰提の左側は流れもなく堆積物のためか泡ブクが出ている。取り合えず水の動いている右側エリアでキャストする。ルアー、場所を変えキャストするが反応はない。時期的なこともあるのか、大物を期待していただけに残念。ここからは瀬が多く時折り落差がある川を釣り上がる。
しかし、ここも状況は厳しく、一度だけルアーをチェイスするイワナらしき姿が見えたがそれっきり。この後見たくもない姿を確認してしまう。
パキパキ、ガサガサ、対岸の藪だらけの急斜面を誰かが下りてくる。いや誰かではない、黒い。そう、クマ。もう、口あんぐりで固まる。熊鈴は?ない、車に忘れた。いや出くわしてから鳴らしても、ここにいますと知らせるだけ。どうする? 次の瞬間、後方の藪の中へ飛び込み、足が縺れる中必至の藪こぎで何とか大堰提まで辿り着き、車に戻ることができた。いやー危なかった。もう少し近くでばったり遭遇していたら、ばっさりやられていたかもしれない。奥羽山系の多くは、熊の出る可能性が少なからずあるが、この辺には熊注意の看板がひとつもない。上流部には釣り堀もあり、この辺で遊ぶ方は充分注意されたい。私はもう行きません。
合流地点まで戻り、今度は北川本流を釣り上がる。実は、もう帰ろうという気持ちと、一匹見るまではという釣り人の性との葛藤の末、一匹の方が打ち勝っていた。こちらの渓相は渓流の趣がやや強い。テンポ良く釣り上がっていったが、こちらも厳しい。途中、先行のフライをやってる方と出会ったが、出なかったとのこと。やがて巻くのが難しいところまで来て、諦めて折り返すことに。
最後に養殖場裏の堰提のプールで竿を出す。
すると一投目でヒット。引きでいい型だとわかる。出て来たのは25cm程のニジマス。釣り堀から逃げ出して野生化したのもか。
ルアー:MIU ラメ入オレンジ/ゴールド
阿武隈川 福島県
今日も雨、昨日から雨模様で降ったり止んだりが続いている。いったい梅雨は明けるのか。
郡山から近いポイントをってことで、高速を使えば30分ちょっとで着きそうな阿武隈川に決定。また甲子温泉の大黒屋は有名なようで、いざ、「さんざん釣って温泉で疲れを癒そう」に出発。
東北道を白河ICで下り、R289を甲子高原方面に暫く走る。やがて右手に橋が見え、目的の追原橋かと寄ったそこは折鶴橋。この辺から釣りにはなりそうではあるが、予定通り向かい追原橋付近から入渓する。瀬がメインの里川といった渓相のなか、堰堤の下と上を探るが、バイトもチェイスもない。魚の気配が感じられない。雷も鳴り出したし、あまり粘ってもしょうがないので次のポイントを目差す。
次はキャンプ場付近。キャンプ場手前に車を止め、その少し手前まで歩いて戻り入渓する。すると餌釣りの先行者の姿が、やはりここは人が入り安いようだ。少し下流側に周り入渓する。瀬がメインでチャンネル部分には淵がある私好みの川。瀬をチェックしながら淵を目差す。しかし何か変だ。ここでも魚影が感じられない。先行者もいたことだし、気を取り直して淵を目差す。深淵は餌釣りでは攻めにくいはずできっと出会える、はず。そして理想の淵が、しかも足跡ひとつない。
よーし、よーしとはやる気持ちを押さえてキャスト。
出ない。
次のキャスト、そして次・・・。結局会えませんでした。何の反応も、姿も見ないことはない。おちびちゃんが元気にルアーを追う姿は必ずあるもんだけど。何とも??な気持ちではあったが、入浴の時間もあり沢を後にする。
着いた大黒屋さんは渓谷の一件宿で、関東方面からの車が目立つ。受付けを済ませてお目当ての岩風呂に向かうと、長ーい階段を下り、沢を渡った向こうにあった。
ここで沢の水を見てはっとした。濁りが入っている。もしかしてこの性? しかし下流は濁ってなかったんだが。ゆっくり湯に入った後、甲子温泉からの帰りにもう一度立ち寄って見るとすっかり濁りが入り、しかも増水していた。魚達は気候の変化による環境の変化を感じていたに違いない。ここ阿武隈川は少し前まで下流域において氾濫することがよくあった、増水の起きやすい川。増水が治まるまで、安全な場所に身を隠しているに違いない。