阿武隈川 福島県

今日も雨、昨日から雨模様で降ったり止んだりが続いている。いったい梅雨は明けるのか。
郡山から近いポイントをってことで、高速を使えば30分ちょっとで着きそうな阿武隈川に決定。また甲子温泉の大黒屋は有名なようで、いざ、「さんざん釣って温泉で疲れを癒そう」に出発。

東北道を白河ICで下り、R289を甲子高原方面に暫く走る。やがて右手に橋が見え、目的の追原橋かと寄ったそこは折鶴橋。この辺から釣りにはなりそうではあるが、予定通り向かい追原橋付近から入渓する。瀬がメインの里川といった渓相のなか、堰堤の下と上を探るが、バイトもチェイスもない。魚の気配が感じられない。雷も鳴り出したし、あまり粘ってもしょうがないので次のポイントを目差す。

次はキャンプ場付近。キャンプ場手前に車を止め、その少し手前まで歩いて戻り入渓する。すると餌釣りの先行者の姿が、やはりここは人が入り安いようだ。少し下流側に周り入渓する。瀬がメインでチャンネル部分には淵がある私好みの川。瀬をチェックしながら淵を目差す。しかし何か変だ。ここでも魚影が感じられない。先行者もいたことだし、気を取り直して淵を目差す。深淵は餌釣りでは攻めにくいはずできっと出会える、はず。そして理想の淵が、しかも足跡ひとつない。

よーし、よーしとはやる気持ちを押さえてキャスト。
出ない。
次のキャスト、そして次・・・。結局会えませんでした。何の反応も、姿も見ないことはない。おちびちゃんが元気にルアーを追う姿は必ずあるもんだけど。何とも??な気持ちではあったが、入浴の時間もあり沢を後にする。

着いた大黒屋さんは渓谷の一件宿で、関東方面からの車が目立つ。受付けを済ませてお目当ての岩風呂に向かうと、長ーい階段を下り、沢を渡った向こうにあった。

ここで沢の水を見てはっとした。濁りが入っている。もしかしてこの性? しかし下流は濁ってなかったんだが。ゆっくり湯に入った後、甲子温泉からの帰りにもう一度立ち寄って見るとすっかり濁りが入り、しかも増水していた。魚達は気候の変化による環境の変化を感じていたに違いない。ここ阿武隈川は少し前まで下流域において氾濫することがよくあった、増水の起きやすい川。増水が治まるまで、安全な場所に身を隠しているに違いない。